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トリッパーを退治する話

第13章 悪魔の実の能力者は…



「どういうことだ」

ローがいなくなった後、赤司はすぐに口を開いた。
口には出していないが、テツからも感じる視線に口を開いた。


「麦わらの航海士
お前たちは先に行け
俺が説明しておく」

「そうね
あんたになら任せれるわ
ビビ、行きましょ」


ペンギンから伝えられたものは、ナミにとって納得するもので。
ナミはビビと共に、学校へと急いだ。
ペンギンはそんな2人を見送った後、未だ横になったままのトラックを見ながら口を開いた。


「悪魔の実の能力者は、海に嫌われる」

「え?」

「悪魔の実ってのは、『海の悪魔の化身』だから、海に嫌われるんだ。
そして、一生カナヅチになる」

「じゃあ、龍輝も悪魔の実の能力者ってことか?」

「そういうこと
あいつはー」

「あらら
あんたらが被害受けたのねー」

「青雉!!」

「だからー
クザンだって
てか、ウンディーネと死の外科医は?」

「龍輝と船長は、すでに学校だ
これが龍輝にかかったからな」


話しているところに現れたのは、自転車に乗ったクザン。
着崩した服装はどう見ても、警察官。
だが、親しそうに話すその姿に首を傾げるしかなかった


「あらら。
新顔さん?
てか、ウンディーネに似てるねー君」

「ウンディーネって、龍輝のことですか?」

「そうそう。
ミズミズの実の能力者でねー。
すごかったんだよー」


明かされる事実にテツは、黙り込んでしまった。
思ったよりもずっと龍輝の立場は危うかったらしい。


「ウンディーネは、四精霊のうちの水を司る精霊のはずだが?」

「そうだよー
あの子はミズミズの実の水人間。
ウンディーネは彼女にぴったりだよー
美貌ばっちり、歌声ばっちり。
どれだけ、俺たちの船が難破したか」


赤司からの質問に、まるで昔のように語り出したクザンに一つだけ、解決したことがある。


「クザンさんも、海賊だったんですか?」

「ん?
あぁ、おれはその海賊を取り締まる海軍だったの。
今で言う警察官?みたいなー?」

「いつの時代も同じだな。
無様な正義を貫くんだから」



ペンギンからの言葉にクザンは、呆れたジェスチャーを送ると事故現場へと視線を向けた。
他の警察官だろう。
まだ車の中に残っていたドライバーを引きずり出し、実況検分を行っていた。
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