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トリッパーを退治する話

第12章 後悔



「トラファルガー。
こっちじゃ」



学校に着くと、ハンコックがローたちが来るのを校門で待っていた。
姿を確認したところで、ハンコックはローたちと共に新しく作った校舎へと向かった。

その、ローが龍輝を抱きかかえている姿を見られているとは知らずに。



「妾が先に一緒に入っておく。
トラファルガーも、入りたいなら隣の男子風呂に入るが良い」



それだけ言うと、ハンコックは龍輝を抱きかかえると、女風呂の中へと消えていった。
ローは舌打ちと共に、壁を思いっきり殴っていた。
もう少しはやく出ていれば、あの事件に出くわすことがなかったかもしれない。
ぐったりと倒れ、ペンギンに側に行くことが許されなかった時、自分のオペオペの実を食べたことをどれだけ後悔したか。
自分の身とシャンブルスすれば良かったのに



「くそ…」


そのまま地面に座り込んでしまった。
後悔しても、後悔しても。
浮かんでくるのは、苦しそうにしていた龍輝の顔だけ。
二度と辛い思いをさせないと誓ったのに。
目の前でやすやすと起きてしまったことに、悔しくてたまらなかった。








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