第10章 ＊９話＊

親戚の人達がやって来た。
みんな私を見るとあからさまに嫌な顔をする。

いとこも私と遊ぼうと近寄って来るが、おじさんおばさんがダメだよと阻止する。

その行動に、私だけじゃなくてお兄ちゃんも悲しい顔をする。

「大丈夫か？」

「平気だよ。今日はちゃんと言うよ、戦うから！」

笑顔で言うと、優しく撫でてくれた。
なんでか安心した。

「頑張れ」

お兄ちゃんの言葉は心強くて、勇気が出る。
拳に力をこめ、リビングへ向かった。