第19章 見えない神様
「で、何があったんっすか?」
そう言いながらハンカチを差し出してくれた。
じょ、女子力高い!
「・・・ぁりがとうございます。」
「落ち着いたらでいいよ^^」
本当に今の私には彼は神に見える。
「赤司君に、最近私が悩んでいるのに気が付いてしまって。」
「赤司っちは鋭いからね~。んで?」
「それで何で悩んでいるのかを言えって言われて・・・」
「う~ん!なるほど!!それで告白したってわけっすね!」
「はい・・・。」
ん?あれ
なんかおかしくないか?なんで黄瀬君が告白のこと知ってるの?
「あ、あの!私、黄瀬君に言いましたっけ??」
「いいや?なんかそんな気がしたんっすよ!」
「そ。そーなんですか。」
なんか黄瀬君にもいろいろとバレてない?
黄瀬君も結構鋭いな。
「でも、赤司君に断られてしまったんです。なんとなくそんな気がしていたんですけど・・・受け・・と。めっ・・」
ボロボロ涙が止まらない。
胸の奥が苦しいよ。
そうか・・・
私はもう、こんなにも赤司君が好きで好きでたまらないんだ。
「赤司っちは未来が見えるんっすよ。」
「・・・?」
「だから今までのこともきっと赤司っちは知っていたんっすよ。」
それって・・・
「だから。この先の事を考えて断ったんじゃないんっすか?」
「先のこと・・?」