第14章 あの季節
「廊下は走らないように・・・。」
「す・・すみません。」
「制服の時は特に・・・」
赤司君の目線が上にいった。
え?まさか・・・
スカートめくれてる!!!!!!
「きゃっ////」
「人がいなくてよかったな」
「はい。すみません・・・」
私はもう半泣き状態だ。
「藍はこれから部活に向かう所かい?」
「はい。急いでいたらこうなっちゃいました・・」
「急いでいた?なぜだい」
「えっと~・・・なんとなくです」
赤司君はきっと、気を使ってくれたんだ。
私の顔は真っ赤になっていた。
たぶんこの気持ちにも気が付いているだろう。
赤司君だもん。気が付かないはずがない。
でも・・どうしてなにも言ってこないのだろう・・・。
「藍。僕は用事を済ませてくるよ。」
「用事・・・?生徒会のですか?」
「あぁ。すぐ終わるよ、皆にも伝えておいてくれ。」
「は、はい!!」