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【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《3》

第8章 覚醒と勝敗




真っ白な空間の中、「さよならだ」と言った僕の言葉に「…!?何を言って…」と動揺するオレである赤司は目を見開いた

それに僕は「…わかっているはずだよナッシュは強い。このままでは負ける」と言いながら話を始めた



「だが奴の魔王の眼を見た時、驚愕と同時にある可能性にも実は気づいていた。天帝の眼が劣っているのではなく、そもそも天帝の眼がまだ不完全だったのではないか?…と

理由は簡単、僕らが二人に別れてしまったからだ。だから僕は消える

全てを君に返し完全な一人に戻るために」


「…!」


「確信はある。究極のパスを出すためのコート視野と未来を視る天帝の眼が融合すれば必ずナッシュと同等以上の力を得ることができる」


「…それしかないのか?」


「気にするな、そもそも僕は生まれるはずのない存在だ。最後にみんなとプレイするなんて僕には大きすぎる餞別までもらえた
ありがとう」



そう言った僕である赤司はスッ…と彼の中から消えて行き、次の瞬間赤司は眼をあけナッシュを見た




「やばい…抜かれる!!」


[ナッシュ…お前は敵味方全員の未来が視える。だが1つ欠点を挙げるならそれしかやってないという事だ
オレならもっと眼を使いこなす相手も未来が視えるならば全体の動きから最善のパターンを察知してさらに先の未来まで視る…!]



赤司は天帝の眼とコート視野を融合したそれを使い、ナッシュのボールをスティールしそのままドリブルを始めた

動揺するJabberwockだが7番は赤司をブロックしようと前に立った。が、彼は緑間へとパスを出した




「待っていたのだよ。これで、王手だ」



そう言いながら放った彼のシュートはいつも通り綺麗な弧を描き、リングを潜った

盛り上がる観客に対しナッシュは[バカな…ありえねぇ!!コイツまさかオレと同じ眼を…!?]と目を見開いて赤司を見ており、黒子も同じく目を見開いて彼の事を見ていた





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