第7章 「天帝の眼」と「魔王の眼」と「本気」

そんな期待の視線を向けられる赤司は一気にナッシュとの間合いを詰めた




［何人の未来が視えていようが１対１ならば関係ないな。さっきは初見で遅れを取ったが、２度はない！］


「おおおすげぇ１対１！！」


「つうかまるで生粋のストリートボーラーかのような動き！！赤司ってあんなドリブルもできんのかよ！？」


「（マジかよ…！）」


「（未来が視ることにできる眼を持つ者同士、条件は５分か！）」



高速でドリブルを始める赤司はナッシュとの何度の掛け合いの末青峰にパスを出した

誰もが「巧い！！」とそう感じた次の瞬間、青峰の後ろからナッシュがボールを弾き飛ばした




「なっ…！？」


「そんなっ…」


［言ったろうが、オレにはすべての未来が視えてる。こんなもん裏を欠いた内に入らねぇんだよ］




そう言ったナッシュはボールを持ったまま赤司の前で［１対１で抜けずパスを出させられた時点で勝負は決まってんだよ。お互い眼を持つ者同士でなぜオレは抜けてお前は抜けなかったか、答えはカンタン。実力の差だ］と言った

そして彼にアンクルブレイクを決め、ダンクをしようと跳んだ。だが火神がナッシュの後ろからブロックに跳び、シュートを止めようとした

だがしかしナッシュはボールを持ち替えてシュートを決め、なおかつ火神にファールをとらせた




「バスケットカウント！！ワンスロー！！」


「うわぁあ！！ナッシュが止まらねぇ！！どうすりゃいいんだあんなの！？」


「（魔王の眼…OFではパスもシュートも止められない。DFではどんな連携でも裏をかけない。おそらくもう空中装填式3Pも通用しない。こんあのいったいどうすれば…！？）」


「（さっきとったばっかだが…とにかく早くT.Oを…）…！？」



景虎がコートを見るとまざ座りっぱなしな赤司に向かって紫原が手を差し伸べており、「ホラ早く立ちなよ～赤ちん。似合ってないからさ～」とと言っており、赤司はかれの手を掴んだ

そして紫原は「あのさ～ここは、オレに任せてくんない～？」と周りに言った

それを聞いたベンチは目を見開き、火神は紫原に駆け寄った