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【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《3》

第4章 ムチャをするな




「2人とも!?大丈夫!?」


「また酷くやったわねぇ…名前ちゃんはマネージャーだから置いといて、黒子君明日試合なのよ?
別に文句があったからって言ってくれるのは構わないけど誰かに一言言うとかしてくれないと…こういう事になるのが何回目だと思ってんのよ?!」


「痛い、痛いですカントク…」


「あのカントク…とりあえず黒子に手当させてくれ…ださい」


「まったく仕方ないわねぇ…」



その後、練習をしていた体育館に戻ってきた彼らは補佐である相田とマネージャーの桃井に心配されつつ、控えの選手からも心配そうな様子が伺えた

とりあえず苗字と黒子の手当をしようとした時、苗字から「テツヤの傷なんだけどさ」と話が始まった




「とりあえず顔に傷があるけどそれは多分明日には綺麗に治ってるし、蹴られた所も痛いかもしれないけどそこまで長く続かない…はず」


「…治癒の目?」


「まあ使うの久々すぎて間違ってるかもしれないけど、多分ね」


「名前ちんはどうなの~?」


「これ自分には使えないんだって」


「うわー不便…」




そう言う紫原の隣で緑間はテツヤの顔の傷の消毒を行っており、ぶ文句を言いつつも優しく手当をしていた

しかし1番問題なのは苗字で、小さいグラスの破片が刺さってたり、黒子より強めに蹴られていたり、何よりこんな性格ではあるが一応戸籍上は女である




「名前」


「…ナンデショウ、セイジュウロウサン」


「腹部を見せろ」


「セクハラ!?」


「ふざけるな。お前蹴られたんだろう?」


「いやまあそうですけど…」


「剥ぐぞ」


「辞めて征十郎のキャラが崩壊する!」



剥ぎ取られないようにか苗字は腹部の辺りを押さえており、その様子を見ていた高尾はそんな雰囲気をぶち壊すがごとく笑い始めた

そして「つーかマジで大丈夫?女子の腹蹴ったらダメとかあんじゃん?」と笑うのを辞めて彼女の顔を伺っていた




「まあ殴られたときは顔面をボールで殴ってやりたかったよね」


「ブフッ!」


「まあでも…いいけど」



そう言って彼女は「明日地べたを舐めるんでしょう?あいつら」とにこやかに笑っており、彼らは表情を引きつらせながらも肯定を示して頷いた」



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