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連れ立って歩くー干柿鬼鮫ー

第7章 磯から暁へ


チョウジの倍化で虚をつき、隙をついていのが里の人の身を隠す。シカマルは様子を見て影縛りを使い、相手の足止めをするつもりだ。正面からかかって行く気は元からなかった。
「体に戻ったら里の人たちに報せに走れ。逃げ足と隠れ身の巧みな人たちだ。報せるだけでいい。後は逃げろ」
「・・・シカマルは?」
正気を取り戻したイノに、シカマルは苦い顔で口角を上げて見せた。
「俺は出来るだけアイツらを足止めする。これは逃げる為の作戦だからな、いの、周りを気にせず走れ」
心配げないのから手を放して、黒装束の二人組に目を走らせる。
「お粗末だがしょうがねえ。アイツらとはやりあえる気がしねえよ。・・・何者なんだ?」
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