第2章 笑顔はきっと涙の後で
金木side~
「いつも話してた紳士なひと、は、
月山さんのことだったんだ」
紗那ちゃん、ちょっと美化しすぎだろうに
月山さんは紳士、だけじゃなくて変態なのに
「でも、あれは誰が見ても………
両思い、だと思うんだけど」
喰種と人間、か……
僕はどう言ってあげるべきなんだろう
月山さんはあの子に知られてないみたいだし、
それに食べようともしてないし、
一歩、が無理なんだろうなぁ
それに、彼女この前
『そのひとを笑わせてあげたいんです
そのひとを幸せにできるなら私はどうとでもなれます』
なんて言ってたし
「僕たちの正体を知ったら、
どうなるんだろう
まずトーカちゃんに殺される!?!」
ならなければいいけど…
金木side~end~