第2章 笑顔はきっと涙の後で
月山side~
「僕はね…ただ、…君が心配なんだ」
そういえば君はどんな反応をする?
今まで興味無いふりをしていた僕が
こんなことを言うなんて
僕自身も不思議だ
「え?」
でも仕方ないだろう?
ほんとに、そうおもうんだから
「ふふ、月山さんって優しいんですね!
だから女の人にモテるんですね」
ずるっ
思わぬ言葉にずるごけてしまったよ
「モテる、まぁそうだね
僕は!モテる方だ」
「えぇ、月山さんは素敵ですから」
今の、金木君ならスルーというツッコミをしてくれるんだが……
君のその、純粋で穢れのない言葉と目に
僕はなにもできないんだ