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食べたくなるほど愛してる

第2章 笑顔はきっと涙の後で




「そういえば、冷えてきましたね」


「…あぁ、言われてみれば
そうか、もう冬なんだね」


また美しい景色が見れるのか、と少し微笑んで空を見上げる彼を私は見ていた。


その姿は本当にかっこよくて美しくて

でも、目を離せばどこかに行ってしまいそうに儚い。



「月山さん、私今度引越しするんですよ!」


「引越し?」


そう。今までは遠い親戚のおばあちゃんのところでいろいろあって住まわせてもらってたけど

もういい歳だし、バイトも始めるがてらに

一人暮らしをしようと決意したの。


「この20区を出るんです」





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