第1章 憂鬱な毎日〜救いは痛み〜
俺〔安田章大〕は事務所に来るのが憂鬱になっていた
理由?理由は嫌がらせの手紙…毎日のように届きよる。
メンバーに?、そんなん言えるわけないやろう〜
楽屋へ行くと大量のファンレターの数々
見ることは怖くなっていた
スタッフに処分を頼み片付けさせた
メンバーは不思議がっていたが…何も言わなかった
雑誌撮影が終わり楽屋へ行くと
手紙が置いてあった
何気なしに見て、俺は固まった
理由……理由は昨日の俺の一日の様子の写真が複数入っていて、手紙には白い物がついていた
………メンバーが来る前に室内にあるトイレへと駆け込むと、カッターで左手首をきりつけた
ス―――と流れ出す紅い雫
僕を救うのはこの痛みだけ
メンバーにはバレないようにリストバンドをした
痛みは俺を解放してくれる唯一の……