第2章 アツヤの存在。
あれから何年か後、
吹雪士郎くんと私は中学生になった。
「あっ!!流星ちゃん!!」
「士郎くん。」
「一緒に帰ろう!!」
「うんっ」
士郎くんを見ていると、
絶対に思い出す…
アツヤくんのこと。
「流星ちゃん。」
「!!うん?何!?」
「…。また、アツヤのこと思い出してる?」
「……!!」
「そうだよね。流星ちゃん昔からずっと、アツヤのこと好きだもんね。」
「しっ士郎くっ!!」
「こんな可愛い子置いて…全く…」
「ごっごめんっ!!思いださせて…」
「ううん。いいんだ。第一、アツヤのこと忘れた日なんてないよ。」
「士郎くん。」
アツヤくんのこと話す時、絶対に悲しい顔する。
……馬鹿……アツヤくん……。