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薄桜鬼~いと小さき君の為に~

第1章 情けない狼~土方歳三編~


葛葉の方から寄せて来た唇を貪るように舐め回すと、葛葉の手がおずおずと牡茎を擦り上げ鈴口に指を這わせる。

「……………くぅっ」

不意を突かれて情けない声を上げてしまう俺を、葛葉は嬉しそうに見上げた。

「歳さん………気持ちいい?」

今だ牡茎を握り続けている手をそこから奪い返し、指を絡めて布団に縫い付ける。

「お前はそんな事、しなくていい。」

「………でも」

「いいから……お前は俺にされるままになってろ。」

葛葉の肩に腕を回し胸に抱き寄せてから、もう一方の手を秘部に這わす。

「指……挿れるぞ。」

中指をゆっくりと差し込むと

「んんっっ……」

葛葉は眉を寄せて身体を強張らせた。

「……痛いか?」

「うっ…んん………大丈夫……」

たった一本の指ですら動かすのが難しい程、葛葉の中は狭い。

痛くない訳がねえ。

それでも気丈に微笑む葛葉が愛おしい。

「少しだけ我慢しろ……直に…達かせてやる。」

葛葉の反応を確かめながら、慎重にゆっくりと指を動かす。

指の腹で小刻みに膣壁を擦りながら穏やかな抽挿を繰り返すと、葛葉の口から漏れる吐息が段々と甘くなっていった。

「……やっ………何か……変…」

「大丈夫だ……」

「歳さん…駄目……だよ……ああっ……ふ…」

唯でさえ狭い膣内がひくひくと収縮して俺の指を締め付ける。

「………葛葉……達っていいぞ。」

「いや…あっっ……」

俺の腕の中で葛葉の細い身体が弓形に反ったかと思うと、その後何度もびくびくと激しく痙攣した。

初めての絶頂に動揺し、身体を震わせながらはあはあと荒い呼吸を繰り返す葛葉を抱き締めて、髪を撫でながら額に口付けた。

「大丈夫か?」

「………うん。……ね…歳さんも……」

「俺はいいんだ。
 お前の可愛い顔が見られただけで充分だよ。」

葛葉は弾かれたように顔を上げ、俺の目を見つめて言った。

「駄目だよ。私………歳さんが欲しい。
 お願い……だから……」

その先の言葉は俺の唇が奪い取った。

俺だってお前の中に入りたいのを…どれだけ我慢してきたか。

「痛てえだろうけど……耐えろよ。」

今度は俺の方が覚悟を決めた。
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