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中学生の恋愛事情
第4章 え…
吹奏楽一行は、クーラーのない音楽室を
去り、視聴覚室1にて合奏をしていた。
中日コンクールを明日に控えた、最後の調整。
「じゃあ、頭からっ!」
「「はいっ‼︎」」
金賞代表を目標に掲げ、35年ぶりの金賞を
狙う。
絡まり合う音色は、視聴覚室に響きわたる。
自然と全員の体が動き始めた。
ジャンっ
部屋には余韻と、クーラーの風の音だけが
木霊していた。 指揮棒が下がると同時に
空気が柔らかくなった。
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