藤ヶ谷先生、大好きですよ?2-SecondSerieS-
第18章 ♡Story42♡ 究極の選択とネックレス...
_北山一家が自惚れている頃...←「ヒドっ!?」by.宏光
「っ......」
(マジでどこにあんだよ......)
沖の方に出てみた太輔、
岩の間や海藻の間を念入りに探すがそれらしきものは見つからない。
「っ......」
(っやべ...息が続かなくなってきた......)
空気の限界を感じた太輔は海の上へ上がろうとした。
「......。」
(意外にも深いとこまで潜っていたんだな......)
今俺がいるとこは大体水深5メートル前後だろうか......
太輔は岩場で助走をつけようとした時...
_ズルッ!
「っ!?」
岩に生えていた苔で足を滑らしてしまい、
太輔はそのまま全体のバランスを崩してしまった。
さらに......
「っく!......うぐっ!」
(しまった......!)
加えていたマスクを口元から離れてしまい
一気に海水が地震の口の中に入ってきた......。
「っ......」
(っ息が......)
酸素を一気になくし、太輔は意識は朦朧としていた。
『太輔!私待ってるからね!』
「っ......!」
(っ百合の声......?)
朝と同じように百合の幻聴が頭の中に響いた。
「っ百合......」
意識を朦朧とさせていると、偶然目に入った岩に
キラリと何やら金属があるように見えた......。
「っ!」
(っまさかあれ!)
思わず目を見開く太輔、だが酸素マスクが外れている為息の限界に近づいていた。
「っ......」
(っやっと......
見つけ、た......)
_がくっ...
太輔はそのまま目を閉じた......。