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セイレーンの歌【ONE PIECE】

第10章 覚醒




「船長! メル姐さんがとった宿を特定できました!」

「どこだ!?」

「どうやら町外れみたいッス!」

町外れ…。
ここからずいぶん距離がある。

一刻も早く助け出さねば、そのまま海へ連れ出されてしまうかもしれない。

岸に停泊していた船を確認した。
間違いない…。

メルディアは、アイフリードの仲間だったのだ。

船にモモがいないことはわかっている。
だとすれば、メルディアと一緒にいるはず。

「時間が惜しい。ベポ! 万一に備え、お前は船で向かえ! 後のヤツらはついて来い!」

「「アイアイサー!」」


ローは、能力による瞬間移動を駆使しながら、全速力で町外れの宿を目指した。


しかし、宿に到着する前に、3人は足を止めることとなる。


町外れ手前の森に、少し開けた場所がある。

そこに、ひとりの男を筆頭に、大勢の海賊が待ち構えていたのだ。


「アイフリード…!」


先頭には、先日取り逃がしたアイフリードの姿。

「先日ぶりだな、トラファルガー・ロー! この前の借りを返しに来たぞ。」

「そんなもん返さなくていい。さっさとモモを返せ!」

カチャリ、と鬼哭を構える。


「おっと、刀から手をを放しな。あの女がどうなってもいいのか?」

そう言って、アイフリードは自分の後方、上を指差す。

彼の後ろには10メートル程の崖がそびえており、その上からメルディアと、彼女に銃を突きつけられたモモが姿を現した。


「モモ…!」

「…ロー!」


「メルディア、てめェ…ッ、今すぐその手を下ろせ!」

しかし、メルディアは手を下ろさない。
それどころか、後ろからモモの肩を抱くように回り込むと、こめかみに銃口を押し付ける。

「できないわ、ロー。私はこっち側の人間。あなたが彼に手を出せば、モモの命は無いと思って。」

「…メルディア!」

「オイ、動くなよ小僧。」

にじり寄るローを制止する。

「聞いた通りだ。お前たちが手を出したり、能力を使ったりすれば、セイレーンの頭が打ち抜かれるぞ。」



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