第14章 料理クラブ【紫原 敦】〈アンケート〉
→食べさせてあげる!
柚の一言で、思わず紫原の目が丸くなる。やがては、柚はニコニコと笑いながら自分のケーキをフォークですくい紫原に向ける。
「え?いいの、柚ちん?」
何故か確認を取ってしまう紫原に、柚はクスクスと笑いながらしっかりと首を縦に振る。それが嬉しかったのか紫原は、口を開けては食べる。
「うん。柚ちんが作ったケーキだから、美味しい~。ありがとうね~。」
満面の笑みを浮かべながら、紫原は柚にお礼を言うと紫原も自分のケーキをフォークですくい始める。
「柚ちんも。はい、あ~ん。」
まさか自分も食べさせられるとは思っていなかった柚は、最初驚いていたがやがたは照れくさそうに、口を開けては食べるのだった。
「今度は、柚ちん自身を食べさせてね~。」
料理クラブ【紫原 敦】
〈END〉