第14章 料理クラブ【紫原 敦】〈アンケート〉
本日の部活動を終えたバスケメンバー。紫原は、何か思い出したみたいで、急に顔を上げてはバスケメンバーを言う。
「あのさ~先帰ってもいいよ~。オレ、寄りたい所があるからさ~。」
「あ、アツシ?」
紫原は、バスケメンバーにそれだけを言ってまいう棒を咥えては、何処かへと歩き始める。そんな姿に氷室は、不思議に思ってた。
「気にすんな、氷室。アイツの彼女のクラブでも見に行ったんだろうよ。」
同じバスケ部の福井が氷室にそんな事を言い出す。
「アツシにgirlfriend?初めて知ったな。」
氷室は、僅かに頬を緩めながら紫原が行った方向を見守っていた。紫原は、ルンルン気分では、家庭科室に向かっていた。
家庭科室は、まだ灯りが付いていた。紫原は、問答無用で扉を開ければそこには紫原の恋人柚がいた。
「柚ち~ん。今日は何を作ったの~??」
紫原は、柚の後ろから抱き締めれば耳元で囁く。どうやら、柚に甘えているみたいだった。最初は、柚は、驚いていたが、やがてはクスクスと笑い紫原に向かって口を動かす。