第10章 マジバ【火神 大我】〈アンケート〉
→それじゃあ、また明日。
柚は、火神にそんな風に挨拶をしてからマジバを出て行こうとした時、後ろから慌てて火神が柚を引き止める。
「お、おい!1人で帰るつもりかよ!?」
火神の質問に、不思議に思った柚だったが、素直に首を縦にコクと頷けば、呆れた表情をする。
「お前はな~…。まぁ、いい。俺も帰るからついで送っていく。帰るぞ。」
火神の強制的になってしまったが、柚は慌てながらも頷き火神の後を付いて行き、マジバを出て行く。
「お前、動いてて何も食べてねぇだろ?コレやっから食べろよ。」
火神は、不器用に持っていたマジバーガーを柚に渡す。それでも嬉しそうに受け取る柚は、満面の笑みを浮かべていた。
その姿を見た火神は、満足そうな表情をしていたことに気付かない柚だった。
「お前は、色々危ないからな。心配して目が離せねぇな。いや…俺が惚れてんのか?まぁ、いいか…。お前の横にいられることが今は、幸せなのかもしれねぇな…。」
マジバ【火神 大我】
〈END〉