第5章 ストバス【青峰 大輝】
→いいよ、マジバに寄ろうよ。
柚が、マジバを寄るって聞いた青峰はあぁ!と短く返事をするなり、柚が持っていた晩ご飯の材料を持つ。
勿論、いきなり持たれてしまった柚は、慌てるばかり。そのことを面白そうに笑う青峰の姿があった。
「気にすることじゃねぇよ。俺が付き合わせちまったしよ。俺が奢ってやる。」
青峰の笑顔に、何も言えなくなってしまった柚は、コクコクと頷くばかりだ。その時、青峰はえっと~…と言いにくそうに口が濁った。
「マジバで食ったら、お前の手料理が食いて…。駄目か?」
青峰は、どうやら柚の手料理が食べたいらしい。その事に、クスと笑う柚だったが、頷くと青峰は喜ぶ。
「おう!楽しみにしておくぜ!じゃあ、マジバ、寄ろうぜ!」
そう言って、青峰は柚の手を握り締めマジバに向かうのだった。
ストバス【青峰大輝】
〈END〉