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テニスの王子様*あなたに憧れて*

第4章 強化合宿のはじまり


「うん。荷物は大丈夫かな?」

昨日支度しておいたカバンの中身を確認する

「あ、サラシ足りないかな?多めに持ってこ」

向こうで自分で洗濯は出来る

だが、汚したり汗で気持ち悪くなるかもしれない

ココアは実家の家政婦さんに預けた

お留守番させるには少し期間が長過ぎる

心配事を一つずつ確認し、家を出た


いつもと違う道を歩く

バスに乗り氷帝学園まで向かう

乗り込み座席を探すと海堂を見付けた

「おはよー。」

しれっと隣に座ると眠る

「おやすみ」

本当に寝ようとする私の頭を海堂が小突いた

海堂「寝るんじゃねえ」

仕方ないと思い、目を開いて海堂の方を向く

すると目の下に珍しく隈が出来ている

「あれ?どうしたよ。隈出来てんじゃん。」

酷くはないが、いつもと違う目の下の隈を見つめた

恐る恐る目の下に触れようと手を伸ばすが叩き落とされてしまった

海堂「なんでもねえ。」

気まずそうな海堂につられ、何も聞けずに黙りこんでしまう

それをマズいと思ったのか

海堂「考え事をしててあんまり寝てねえだけだ」

海堂には不釣り合いな理由での睡眠不足を告げられた

「珍しいな。考え事なんて。」

慣れないことしたな。という言葉を飲み込む

「聞こうか?」

解決してないから眠れなかったのだと思い尋ねてみた

海堂「お、俺…」

珍しく歯切れの悪い言葉を、最後まで聞けなかった

桃城「お、おはよーさん」

見ると、桃がバスに乗り込んでいた

「おーっす。」

適当な挨拶をしてから海堂に続きを促す

海堂「いや、今はいい」

桃には聞かれたくないのかそっぽ向いてしまった

まあそのうち話してくれると思い、眠い目をこすりながらバスの到着を待った
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