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あにまるず!

第1章 犬系彼氏、ケン


眼を覚ますと目の前に男性の顔がありました。

「...何で私のベットに居るの、ケン...」

彼の名前はケン。私の可愛い彼氏である。何時もくっついてきて、私の名前をよく呼ぶ。色素の薄い髪はもふもふとしていて暖かくて気持ちがいい。ずっと触っていたい。...ただし、冬限定で。夏に彼の髪を撫でていると暑くて暑くて仕方ない。このもふもふは保温性があるみたいだ。

「あ、おはよ~」

私がそんな事を考えながらケンを見つめていると間延びした声が聞こえた。ばちっ、と目が合う。

「...っ...」

ほんわかとした笑顔は朝見るには刺激が強すぎた。顔が赤くなるのを感じる。恥ずかしくて私はベットから起き上がろうと体を起こした。

「もう起きるの...?もう少し俺とごろごろしてよーよ!」

ぐっ、と腕を捕まれベットへ逆戻り。見た目以上に力が強いのが腹立つ。

「起きようよ...ケンだってお腹空いたでしょ?」

そう宥める様に言うとケンはそんな事ないよ、と首を傾げた。同時にぐぅっと彼のお腹の虫が鳴る。沈黙。そして、

「あはは...お腹空いちゃった。」

恥ずかしそうに頬を掻くその姿に、可愛いなぁとか思ってしまう。

「じゃあ、朝御飯食べようか。」

二人でベットから出て台所へ向かう。
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