第3章 2人目♥物理 アルバートセンセー
ピピッ ピピッ ピ パチン
(はぁ~もう朝かぁ)
あの後
「緖知里チャン、今日はもう遅いから明日楽しみにしててね」
と、ユーリセンセーはナニが入ったビーカーを片手に去っていった
(…楽しみって何?まさか本当に協力してくれるのかな)
(っと、ゆっくりしてる場合じゃない!)
日直だったあたしは、せっせと準備を終え学校へ向かった
一通りの作業を終え、後は花瓶に花を生けるだけ
(朝早いと静かでいいな…意外と好きかも)
水の入った花瓶を手に角を曲がった瞬間
めっちゃ笑顔のユーリセンセーが花を携え、立っていた。
「おはよ。」
センセーから声を掛けられ、思わず頬が熱くなる。
「お…おはようございます…。」
「緖知里ちゃん。物理、先にイッとく?」
意味深なユーリセンセーの言葉に、瞬きが増える。
「俺も一緒にイッてあげるよ?」
(物理?一緒に??イク???)
そこでやっとピンときた。
昨日、ユーリセンセーに楽しみにしててって言われた事…。
あたしはコクリと唾を飲み込み、センセーと視線を合わせた。
「よ…よろしくお願いします……。」