第8章 7人目❤化学 カインセンセー
(って事は………
もう補習は受けてるんだけど………)
「お前、補習頑張ってたろ?
卒業できるぜ?」
…………
ガーーーン………
頭を何かで殴られたような衝撃が襲う。
「まだヤッてねぇ教師も居るだろ?
どうする?全員攻略しとくか?」
口元に笑みを浮かべ、試すように問うカインセンセーに身震いした。
(どーいうこと……?)
「そんな顔すんな。
もう緖知里は卒業どころか、進路も間違いねェよ!」
顔が引きつる……
今あたし…ちゃんと笑えてる…?
って…ん?? 進路も間違いねェよ?
「…進路って…」
卒業することばかりに頭がいって、その先を全く考えて無かった
(今から大学…受かるかな……それとも就職?…って何したいかもわかんない!)
一人、下を向いてブツブツ言ってると
「なぁ?お前…もしかして、俺が最後に言ったこと、覚えてないのか?」
「…え?最後に言ったこと?」
「…………はぁ…」
(えっ?えっ?何?
最後っていつの…ってもしや、エッチ終わった後?)
カインが呆れた顔でこっちを見てる
何か話した……っぽいね