第5章 ※※※※※
「…才蔵さん…」
才蔵さんの激しかった動きが急に止まり
困ったような顔をして私を見つめている。
さっきまではかなり乱暴に扱われ痛みをこらえていた。
少し表情が歪んでいたかも。
「悪かった」
「私は…大丈夫ですよ」
「俺、みっともなかった。」
「そんなことないです。
もし私が逆の立場だったら…。
やっぱり面白くないです。」
「だよね」
「でも、才蔵さんほどは拗ねないと思いますけど」
「…言うね」
才蔵さんはふっと微笑み、
優しく口付けてくれる。
これってお詫びの意味なんだろうか。
ついそんなことを思い巡らす。
その後の才蔵さんはいつものように、
壊れ物を扱うように、
私の体を優しく愛してくれた。