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【恋の乱】才蔵さんの嫉妬【R18 裏】

第3章 ※※※


そんなやりとりの2日後、
最初に帰ってきていた日から5日後に
やっと才蔵さんは私の前に姿を現した。

その日も彦兄ぃが団子を持って商いに行くのを笑顔で見送った。
団子作りの道具も片付け終わり、
一休みしようと部屋に戻ってきた時だった。

部屋に入り障子を閉める。
すると背後から聞き覚えのある声がする。

「楽しそうだね。」

…!!!この声は?
才蔵さん!!
私は思わず振り返った。
すると腕を組み障子に寄りかかっている才蔵さんが居た。

私は才蔵さんの顔を見られたことが嬉しくて、
才蔵さんに触れたくて、笑顔で駆け寄る。
そして才蔵さんの腕にすがる。

いつものように抱きしめてくれると思っていたのに
動きがない。

「才蔵さん…?」
ゆっくりと才蔵さんの顔を見上げる。
表情がない。
私の方を見てくれていない。

部屋の隅の方を見ている?
え?何で?
才蔵さん、どうしたんだろう。

「才蔵…さん?」
声をかけるが返事がない。

「才蔵さん…どうしたんですか?
どこか具合でも悪いんですか?」
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