第2章 ※※
「え?才蔵さん帰ってきてるんですか?」
幸村様から聞いてびっくりする。
「こっちこそ、え?、だよ。
真っ先にお前に会いに行ってるもんだと思ってた。
なんだあいつ?どうしたのかな?」
2人で首をかしげる。
「まだ何か任務が残っててお忙しいのでしょうか。
夜も才蔵さんのお部屋には帰っていらっしゃいませんよね。
灯りが点いてなかったような。」
「そういえばそうだよな。
俺も3日前くらいに話したきりだ。
それっきり姿を見てないな。」
「そうですか、会いたかったなあ。
忙しい人ですもんね。
すれ違いか。ちょっと残念です…。」
「今度見かけたらあやねが寂しがってたって
言っとくから。」
「え?!そんな!
寂しいなんて言ってません!
ちょっと残念だってだけで!」
「はいはい、まあ、適当に言っとくから。」
「幸村様ってば!!!」
あやねは真っ赤になりながら幸村と話している。
その様子を木の上から才蔵は見ていた。
「寂しい…ねえ。
ふん、どうだか。」