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ハイキュー短編詰め込み集!

第5章 及川・菅原・月島 『そうだ!夏祭りに行こう!!』


『及川くんと夏祭り』



「ねぇねぇ!及川くんっ!射的あるよ!
あ!亀すくいだって!
あっミルクせんべい〜!」


すっかりはしゃいでるなぁ。
浴衣の袖ぶんぶん振り回してる(笑)
まぁ可愛いからいいけどね♪



「全く仕方ないなぁ…
あんまりはしゃぐと転んじゃうよ?」

「分かってますよ〜!
うぅ…綿あめ食べたいな〜」


人混みでもすぐに彼女を見つけられるのは
彼女が俺の中で『特別』な証拠なんだよね。
愛しくて、触れたいって思う。

ずっと2人で回れたらなぁなんて
そんな夢を見てるといきなり現実に戻される。


「あっ!!及川くんだぁ!みんな!及川くんだよ!」

その声が聞こえた瞬間
俺とすいれんは、すっと離れ
彼女は俺と一定の距離を取る

俺から離れる時
盆踊りの所で待ってるねと言い残し、
俺の横を通り過ぎて行った。


ファンの子達はほとんどがいい子なんだけど、
一部の子達が、付き合っているすいれんの事を妬んで、
彼女に暴言と暴力を振るった事があった。

学校で保健室に運ばれた時も、
彼女は転んだだけだと言ったけど


誰かが階段から突き落としているのを見たと言う人も居たし、

彼女が暴言を言われているのを
岩ちゃんが校舎裏で見かけて助けてくれた事もあった。


いつも俺の知らない所で起きていて
彼女はそれを決して俺には言わない。

きっと俺が傷付くって思ってるけど

俺はすいれんが傷付く事が一番辛いのにな。


それから、ファンの子が来たら彼女から離れていくようになった。


「及川くん浴衣似合う〜!写メ撮ろうよ!」

「えぇ⁉︎ズルい私も撮りたい!」


すいれん迷ってないかな…。
人も多いし。

「及川くん聞いてる?ねぇってばぁ!」


「あっ…ごめんね。なんだっけ?」


早く逢いたいな…。
また笑って欲しい

どうしたらいいのかな…。




みんなと別れてすぐ
すいれんを探しに盆踊り会場に行くけど
姿が見えない。

だいぶ時間も経っちゃったし
携帯も繋がらない。

「すいれん…どこにいるの。
もしかして…」


一つだけ思い当たる場所が見つかったので
俺は急いで走り出した。



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