第4章 お鍋の日。
「うーし、出来たぞー」
「やったー!はよ食べよ!もう無理!」
「お前、食いもんの事になったらテンション高なるよな。その元気をちょっと仕事に向け…」
「小言は聞きませーん」
「まぁ、とりあえず乾杯やな」
横山さんが既にビールの入ったグラスを持つ。
すると、全員中身入りのグラスを手にし
私も少々出遅れたけど
グラスを手にすれば……
ぱいんかん、と
渋谷さんと横山さん
大倉さんと安田さんが
グラスを小さく合わせあった。
ぱいんかん?と
完璧に取り残された私へ
安田さんが微笑む。
「ほら、ちゃんも」
「え、あ…」