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過去と、今と、未来の狭間で【進撃の巨人 エルヴィン 後編】

第36章 ナナシの遺したもの










感情的になってエルヴィンを殴ろうとするハンジを
リヴァイとミケが抑え込んでいると、
息を切らしたナナバが執務室へ戻ってきて
「違うの、ハンジ!」と声を上げた。

何が違うのかと訝しむ三人に、ナナバは一枚の紙を差し出した。


「ナナシの・・・遺書、だよ」

「・・・・っ!?」


それにはリヴァイ達同様、エルヴィンも驚いた。

まさか、ナナシが遺書を残しているとは思わなかったからだ。


エルヴィンは自分がナナシを殺したようなものだと考えていた為、
一人で罪過を背負おうとしていたのに・・・


ナナバは室内の全員を見据えて、遺書を読み上げ始めた。






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