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過去と、今と、未来の狭間で【進撃の巨人 エルヴィン 後編】

第35章 最期の夜明け













エルヴィンは砂のようになったナナシをかき集めようと
必死に手で掬ったが、掬い上げた途端また更に細かい粒子となって
手から零れ落ちていくのを見て、今まで堪えていた感情を
爆発させた。




「―――逝かないでくれっ!!俺を一人にしないでくれっ!!」



ナナシの身体を構築していた粒子は空気と混ざり、
あっという間に消え去っていった。

まるで、そこに最初から何も無かったかのように、跡形もなく・・・・。





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