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過去と、今と、未来の狭間で【進撃の巨人 エルヴィン 後編】

第32章 『心臓』












「おい、エルヴィン!こいつの薬は残ってねぇのか!?」


リヴァイの声で漸く我に返ったエルヴィンは、
ナナシの首からぶら下がっているポシェットから残り少ない薬を出し、
ナナシに飲ませた。

苦しそうに咳き込んでいたナナシだったが、
薬を飲んだ事によって大分落ち着きを取り戻し始めたようだ。


エルヴィン達は治まっていく発作にホッと安堵の息を漏らし、
それぞれ席に着く。


エルヴィンは当たり前のように自身の膝にナナシの頭を乗せる形の・・・
所謂、膝枕をしていたが、リヴァイもミケももうツッコむ事はしない。

するだけ無駄だという事がわかりきっているからだ。



ただし、冷たい目でエルヴィンを睨むのはやめられなかったけども。






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