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過去と、今と、未来の狭間で【進撃の巨人 エルヴィン 後編】

第18章 寄付してくれた婦人











「綺麗なお茶ですね、味も素晴らしい。これはどちらで買えますか?」

「此方は実家で栽培している希少なものですので、
お店では売られておりません」

「そうですか・・・実に惜しい。ところで、貴女可愛いですね。
僕と付き合いませんか?」


突然の口説き文句にお茶を飲んでいたエルヴィンが噎せた。

ナナシはアルフレッドに呆れた表情を向けたが、
彼はニコニコしているだけで何も言わない。

やがて咳が治まったエルヴィンが、慌てて言葉を紡いだ。


「申し訳ありませんが、彼女は私の婚約者ですので・・・・」

「存じておりますが、昔から彼女に憧れていたので諦めきれなくて・・・。
今からでも僕に乗り換えません?」


猶も口説いてくるアルフレッドにナナシはタジタジになった。

前会った時はこんな事言ってこなかったのに、
今更どんな嫌がらせだと思ってしまう。


エルヴィンからは物凄い目で見られているので迂闊な事は言えないし、
とても居心地が悪い。




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