第1章 first read
《設定》
ブラネ女王の側近のメイドであった少女は、ブラネ女王とトレノの武器商人であるクジャとの会談の際、お茶をこぼしてしまう。それに怒ったブラネ女王は、彼女を解雇し城を出て行くことを命じた。孤児であり身よりのいない少女は、泣きながら謝るが許しは貰えず、それを見ていたクジャが自らの屋敷が人手不足だと言い、引き取ると申し出た。少女はこうしてクジャに仕えることになったのだが、人手不足など大嘘。クジャは少女を大事に大事に扱う。長年仕えた主に捨てられ傷心の彼女は心を閉ざそうとするが、クジャの見せる優しさに困惑を隠せず。その反面、徐々に惹かれていくのだった。