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my self

第34章 運命





 私が目を覚ますと、見知らぬ天井が見えた

その事に慌てて周りを見渡すと

ベットや部屋の雰囲気から

病院だと分かった



私は驚いてベットから立ち上がろうとすると

一人の看護士が部屋に入って来た



「まだ動いてはダメですよ」



動こうとする私を看護士は優しくなだめるように

ベットに寝かせた



「あんまり無理すると

旦那さんがまた心配しますよ」


私は看護士の話しに驚いた


「だ、旦那さんて?」



看護士は小さく笑うと


「救急車で一緒に来られた方は

旦那さんじゃないんですか?

すごく心配されて大変な騒ぎでしたよ」



看護士の話しが良く分からない私は

不思議な気持ちで尋ねた



「私は誰に連れて来られたんですか?」



「今、先生とお話をされてる方ですが」



看護士がそう言った時に一人の男が入って来た

その人は起きている私に気が付くと



安田「ゆめちゃん、大丈夫か?」



急いでベットの所に来た

その彼の様子を看護士は見て


「そう、この方です」


安田「えっ、何なん?」


彼は分からずに戸惑っていた



「連れて来られた時の慌て方で

お二人が夫婦かと思いまたよ

本当に失礼しました」



看護士はそう言うと

頭を軽く下げると部屋を出て行きました



部屋に気まずい空気が流れた

私はその場を払うかのように声をかけた



「あのぉ、ご迷惑をかけたみたいで

本当にすみませんでした」


私はベットに横になりながら謝った


安田「ちゃんと寝てなかったやろ?

寝不足と熱中症やて」


彼はそう言うと

静かに私のベットの横の椅子に座った


「でも、なんで安田さんが...」



安田「実は会おうと思ってな

コンビニに行ったらさぁ

店の人が休みで絵を描いてるって

教えてくれたから

部屋かと思って行ったけど留守やったから

海に行ってみたん」



「そうだったんですか」


安田「そしたら倒れてるから

慌てて救急車を呼んだん」


「本当にすいませんでした」


私はまた頭を下げた


安田「もう、ええんやで

今日一晩は入院らしいわ」


私は彼の言葉を聞いて

掛け布団を少し上に上げた


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