• テキストサイズ

my self

第32章 夢への切符






 私は自分の部屋に戻り

遅めの夕食を食べて片づけをしていました


彼からの返事はなく

仕事で忙しいのかと私は思っていました



もう日付が変わろうとする時刻に

私の家に誰かが来たようで

玄関のチャイムが突然なり

私は恐々とインターホンに向かうと

モニターに彼が写っていました



安田「こんな遅くにごめんなぁ、俺なん」


私は驚いたが

急いで玄関の鍵を開けると

そこには大きな荷物を持った彼が立っていました



「安田さん.....」



私がその荷物に注目をしてるのに気が付くと

彼は嬉しそうに


安田「コンテストでるんやろ?

急いでキャンパスを買って来てん

これで頑張ってな」


彼の優しが私の胸を埋め尽くし

目から涙が溢れだす

それを彼は苦笑いしながら



安田「ほんま泣き虫やな」


そう言いながら部屋に入って来た

私は彼の背中から抱きついた


安田「ちょい待って、荷物を中に入れてからな」


そう言うと背中にくっついてる

私に優しく話しかけた


私は何故か寂しくなって

小さく頷くと彼から離れた



彼は、ゆっくりと二人の手形のキャンパスの隣に

自分の買ってきたキャンパスを置くと



安田「おっ、色が増えてるやん」


嬉しそうに絵を見て彼は言った


「はい、出来上がるのは

もう少しかかりそうですが」



私がそう言うと

彼は嬉しそうに微笑みながら振り向くと

両手を広げた


「えっ?」


私は不思議そうに見てると


安田「ほぃ、早く」


そう言うと広げてる両腕を動かしていた

私はもしかしてと思い彼の胸に

恐々と飛び込むと



安田「はい、良くできたなぁ」



彼は笑いながら私を抱きしめた



「安田さんは驚かすの、本当に好きですね」



私は彼の胸で呟いた


安田「やってぇ

ゆめちゃんの嬉しい顔を見たいやもん」


彼は子供のような無邪気な顔で

私に告げるのでした



/ 120ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp