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my self

第27章 照れ臭い時間




私はおずおずと話した


「仕方ないんですが、恥ずかしいです

やっぱり、安田さんの裸が.....」


彼は私のその言葉を聞くと

突然大きな声で笑い出した


私は笑い声にどうしていいか分からずに

顔を真っ赤になっていた



安田「ごめん、ごめん、ゆめちゃんって

ほんまに可愛いなぁて思ってな」


笑うのを堪えながら私の頭を優しく撫でた


私は静かに俯いた


安田「乾いたら直ぐに着るから

もうちょい我慢してな」


そう言うと私の持ってるアイロンを取り上げて

自分でし始めた


「安田さん....」


彼からアイロンを取ろうとすると彼は


安田「これ以上、ゆめちゃんを照れさしたら

大変やしな」


そう言うと彼はアイロンを続けたのだ



私の胸がどんどん熱くなっていたのだ


その自分が抑えられなくなって


彼の背中に抱きついた



安田「おっ、どなんしたん?」


私は消えそうな声で言った


「すいません....こんな彼女で...」



安田「何を言っとるん?」



「私、上手に何も出来なくって」



突然に彼が強引に振り向いた



安田「なぁ、俺はそんなゆめちゃんがええねん

何んも気張らんでええねんで」


「安田さん....」


私の目から涙がこぼれる


安田「めっさ好きやで」


そう言うと私の唇を自分の唇で塞いだ


素敵な時間が流れるが彼が突然私を突き放すと

突然にクシャミをしたのだ



安田「アカン、やばい寒くなって来た!」


「えっ、」


彼の身体を触ると冷たくなっていた


「ちょ、早く言ってくださいよ!」


私は慌てて新しいバスタオルを取って来て

彼にかけた


安田「また、風邪を引いたら看病してくれる?」


「そんな冗談を言ってる場合じゃないですからね」



そう言うと慌てて彼からアイロンを取り上げて

服を急いで乾かした

安田「ゆめちゃん、めっさ怖いわぁ」


「また仕事に迷惑かけたら大変なんですよ」


私の言葉に彼は怒られた子供のように

拗ねた顔になった




私は笑いながら

あと少しだけの気まずい時間を

微笑みながら過ごしていたのだ


こんな時間も素敵だと感じていたのだ

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