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my self

第46章 旅立ち




 私は海外に飛び立つ為に空港に居た


自分のフライトの時間を待っていると

私の座ってる椅子の前に人が立ったので

不思議に思い見上げると同僚の彼女だった



「やっと、み~つけた」



嬉しそうに言う彼女に私は驚いて立ち上がった



「ど、どうしたの?」


「見送りに決まってるでしょ」



そう彼女は言うと、私の隣の開いてる席に座った


「ありがとう」


私は申し訳なさそうにまた腰かけた


「なんで、何も言わないで行こうとするかなぁ」


彼女の言葉に私は無言でいた


「まぁ、辛いのはわかるけどさ」


彼女はそう言うとガサガサと

カバンの中の何かを探し始めた


「はい、これは仕事場の寄せ書き」


そう言うとみんなからの

メッセージが書かれた色紙を私に渡した


「ありがとう.....」



突然のプレゼントに私の気持ちは

嬉しくなっていた

寄せ書きの書かれてる文章を

私は読んでいると彼女は


「これが、あんたの一番大切な人からの

預かりものね」


言葉と同時に色紙の上に白い封筒を置いた


彼女の言葉に誰か分かった私は

緊張しながら封筒の後ろ見ると

彼の名前が書かれていた


私は声が出そうな自分を抑える為に

手で口を押えて彼女を見た



「この前に彼が来てね

自分は見送りには行けないから

お願いしたいって言って来たの」


私は溢れる涙を必死で堪えていた


「彼さぁ、笑ってたけど辛そうだったよ

あんたも辛いだろうけど

彼ももっと辛いんだろうなぁって感じたよ」


私は彼女の言葉を聞きながら

震える指で手紙を開ける事にした

最後の彼からのメッセージを見るために




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