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†夏目友人帳† ​~新友人帳物語~

第3章 ◆二人出会





夢の中では



如羅がレイコさんから

毎日の様にイタズラをされている場面が

流れていた。



そして、


どんなにイタズラをされようとも

毎日、如羅のもとへやってくるレイコさんを

如羅はほとんど喜びながら

イタズラを受けているようだった。



しかし、ある日を堺に

レイコさんは如羅のもとへは

ピタリと来なくなり


何の音沙汰も無くそのまま時が過ぎていて


いつしか、如羅は

レイコさんを恨むようになっていた。





「レイコ、来ナイナラ

如羅、イタズラ、スル」














さなは薄っすら目を覚ますと


ぼやけた視界の中で

如羅が勢い良く飛び掛ってくるのが見えた。





……ー逃げ、な、きゃ…!


そう察しても体が重く、思うように動けず

手を動かすので精一杯だった。


そうこうしている間にも

血相を変えた如羅が勢いを増して近付く。





……もう、駄目。



そう観念し、

さなが目を伏せたその時、



一瞬、自分の体がふわりと宙に浮く感覚になり

目を伏せていても分かるほど

眩い光線のような白さが辺りに広がった。











…… 「大丈夫?」



少しの出来事に未だ身構えていると

優しく掛けられたその言葉に

さなはやっと目を開ける。


打ち放たれた白い光は既に消えていて

宙に浮いた感覚は

その声の主に抱きかかえられている

という事実に自覚する。


そして、その目の前にある声の主は






「 なつ…め、先輩…」





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