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音駒高校インターナショナル科

第2章 入学と合宿のススメ。


めっちゃキラキラしてる……
どうしよ、めっちゃキラキラしてる……

「あのー…リエーフ?どうした?」

私が声をかけると、リエーフは凄い勢いで身を乗り出した。

ち、近い……

「…何?あの…距離感って分かル…?近いん…」
「すっげー!!!!!!!」

!?!?
声でっか!!!
耳壊れるわアホ!!!!

そんな思いをなんとか鎮め、至って冷静を装う。

「な、何が?」
「だって、英語!英語で会話してる!!」

こいつはバカなのか?
バカなのか。
そうか、バカか。残念だ。

「インターだかラね……」
「すげー…あ、そうだ!!」

今度は何!!

少しイライラしながらリエーフを見やるも
リエーフは私の不機嫌さに気づくことなく自身の鞄を漁っている。

……鞄の中ぐちゃぐちゃやん。

私がそんな失礼なことを考えているとも知らずにある一枚の紙を差し出すリエーフ。

「……長期合同合宿の案内?」

見出をそのまま読み上げると、リエーフはすんごい笑顔で頷いた。

「そう!!
合宿があるらしいんだけど、行くよな!?」
「……えー…休み潰レルのやだ…」

私がそう言うと、リエーフは物凄く残念そうな顔をした。

「えー、なんでー!オレ、前回は参加できなくてさ。今回漸く参加できるようになったんだよ!
行ーこーうーよー!!!」
「うざいそして重い。」

キーンコーンカーンコーン

「あ、リエーフ!チャイム鳴った!
さあ教室へ戻レ!Go!!」

ちょうどよく鳴ったチャイムに感謝しつつ
リエーフに教室へ戻るよう促すと、
なんでーと口を尖らせながらも帰っていった。







「昼休みにまた来るから!」

という一言を残して……
その一言が要らないんだわかるかリエーフ!!









そうか、私が入部した頃には一回目の合宿は終わってたか。そういえば、わりと遅めの入部だったな。



なんて考えながら、グラウンドが見える窓際の一番後ろにある自分の席に座った。


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