第40章 第39セット

武「＿＿殻を破る一本､､､ですか」



烏「､､､ああ、それと、反撃の狼煙の一本だ」







サーブ(サービス)とは


仲間に繋ぐ事が重要なバレーボールで


唯一孤独なプレーであり、


一人の力で得点ができる唯一のプレー



元々は文字通り「奉仕する」という意味で


単に「ラリーのスタートの為のボールを打ち出す」行為であった。



だが、バレーボールが進化して行く中で


サーブは


威力も 目的も 見た目でも


最も変化・進化してきた。



そして、

現代バレーボールにおいて

サーブは

ブロックという壁に阻まれない究極の攻撃となる。






京谷目掛けて打たれたボールは手元で伸び、コートの外へ弾かれた。




3本目は花巻にオーバーで拾われ、命を狙う側から狙われる側へと回る恐怖が山口を襲った。



岩泉が打ったスパイクを山口は身体に当て、弾き飛ばされるのを防いだ。


山(､､､まだ､､､まだだ。まだサーブ権は渡さない)



月島に上げられたボールは及川のブロックに引っ掛けブロックアウトをとった。



追いつかれそうになった青城はタイムアウトを取った。