第38章 第37セット
1セット目のコードチェンジの時、烏養さんが戻ってきた。
怒っていたのは、忠くんのサーブにだろう。
みんなの様子からして、大地くんは大丈夫そうだ。
勝って大地くんに次の舞台を用意するため、烏野は第2セット目に挑み始めた。
約40分後
*及川side*
白鳥沢が残り5点で試合を終えようとしていた。
「「前の試合、白鳥沢があと5点です」」
岩「行くか」
及「うっす」
二「行くぞ」
「「おお!」」
モ「烏野・和久南は長引きそうな感じになってます」
岩「!」
花「主将がいない烏野はどうなってるかね」
「目立つスーパーレシーブだけが良レシーブじゃないからねぇ、、、。今まで当然のように上がっていたボールが上がらなくなるとするとすれば、
そういうのは地味に、じわじわと効いてくる。
それを実感してる頃?」
「お願いしまーす」
二「、、、しァス」
「まあまあそんな気張んないで!君らは来年だってあるんだし?」
二「関係無えッスよ。立場とか、そういえの
コートに入ったら、関係無い。」
「だよね、知ってる。」
3年だろうが、1年だろうが
強いほうが強く
ただボールを落としたほうが負ける
シンプルな話だ。
時には驚くほどあっけなく、、、
俺達がアップを始めた頃、
烏野は第2セットを和久南に獲られた。