第35章 第34セット
*愬波side*
お久しぶり。
今は部活の真っ最中!
なはずのんだけど、、、
矢「おい!久々に来たんならマトモに挨拶くらいしろよッ!!」
及「まあまあまあ、矢巾落ち着いて。」
矢「!及川さん」
及「久しぶり〜待ってたよ〜オカエリ、狂犬ちゃん」
京「、、、。」ムシャッ
怒鳴られてる当の本人はハミマのハミチキ食べてるし、、、
どんだけ肝座ってんのよ。
京谷は実力はあるのに我が強くてチームに溶け込めず練習に来なくなった。
京「何だよ。まだ3年居んIH予選で負けてもう引退したかと思ったのに。」
ムカチン!
おおっと人がキレる音が聞こえたぞ!?
及「ムッフフ!!相変わらず狂犬ちゃんは面白い!」
京「変な呼び方しないで欲しいんスけど」
及「『あぁ。及川さんのいる代に同じチームでプレーできて良かった!』って、思えるようにしてあげるね」
ピリッと体育館に走る緊張。
京谷は本能的に及川を危ないと察知し距離をとった。
及「んじゃ、練習始めよっかぁー」
わらわらと部員が散らばっていく中、京谷は辺りを見回して「優センパイがいねぇ」と呟いた。
でも、呟いたと言うには大きすぎる声で、聞こえていた何人かの動きが止まる。
その中に、岩泉もいた。
とても苦しそうな表情。
そんな顔するなら、手離すなよ。
ばーか。
矢巾に京谷の世話を任せ、練習が再開した。
でも優の名前が出たからか、選手の動きが鈍い。
優の影響はこれほど大きいのかと改めて思った日だった。