第32章 第31セット
男1「ホラホラ!優しくするからさ〜」
男2「意地張ってないで俺らに付いてイっちゃいなよ」
いや、魂胆見えすぎて付いて行く気皆無デス。
そうじゃなくても行かないけど!!
グッと腕を引っ張られて、か弱い私は←
危うく連れて行かれそうになった。
「悪いけど、この子俺のツレだから。
勝手に連れてかないでね、オニーサン?」ニコッ
腕を解かれ、後ろから抱きしめられた時に聞こえたのは
花「俺の大事なカノジョだから。」
貴大の声だった。
男1「お、俺よりデケェ、、、」
男2「んだよおお男いたのかよ!チッ。」
花「じゃーねー」
ヒラヒラと手を振りながら男たちを見送る。
体を離して向き合うようにすると久しぶりに見る貴大の顔。
花「間に合ってよかったわー。
テーピング買おうと思って来たら偶然見かけてさ。
なんもされてねぇ?怪我は?」
なんで突然部活を辞めた私にこんなに優しくしてくれるのだろう、、、。
怒られてもおかしくないのに、、、
そう思ったら涙が出てきて、始め貴大はオロオロしてたけど、怪我のことじゃないと分かると優しく頭を撫でながら
花「怒ってねーよ。お前なりに考えてのことだったんだろ?それなら何もいわねぇよ。
そのかわり!俺の買い物に付き合って?お前のも付き合うから」ニカッ
彼の優しさに、今は心救われた。