第31章 第30セット
*菅原side*
楽しみな時間とはすぐやって来るもので、模試が終わった途端速攻準備して学校を出た。
早いって?当たり前だろ?
だって、昨日なんて
田、西「スガさんの跡をつけてやる!」
なんて言うもんだから、全力で逃げるよなそりゃ。
柄にもなくルンルンしてるよ。心の中がね?
早く会いたいなー。
青城近くのバス停で降りて急いで校門へ向う。
俺が優ちゃんを見つけるのと、優ちゃんが俺を見つけるのはほぼ同時で、
俺を見つけて急にパァっと笑顔になるもんだから思わず照れちまったべよ。
「ごめん!待たせた?」
乱れた息を整えながら聞くとニコニコしながら首を振り
《さっき終わったところだよ》
なんて。
ここに来るまでに結構な人数にすれ違ってるよ?
ほんと優ちゃんは優しい。
そんなところが俺は好きだ。
「じゃあ、早速行くべ!」
青城から少し離れた駅から中心部まで行くのでそれなりに時間がかかる。
優ちゃんの歩くペースに合わせて歩みを進める。
「優ちゃんの制服姿初めて見た!」
《こんな可愛らしいの私には似合わないんだけどね( •́ㅿ•̀ ) :》
絵文字、、、/////
「そんなことないよ。すっげー似合ってる!」
すると少しだけポッと紅くなり、ふにゃっと微笑んだ。
天使がいる。←
ほんとにかわいい。