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【ヘタリア】突然現れた味音痴【攻男主】

第7章 旅行編



「うっ、うわぁあああああ‼︎F○ck off‼︎」

「うわっ‼︎ちょっちょちょ落ち着いて‼︎」

「まだ入って少ししか進んでねぇぞ、あとそんな言葉使うんじゃない」

「きっ、君に言われたくないんだぞ‼︎」

入る順番が来てお化け屋敷に入ったのはいいが……
アルが俺とアーサーの腕を潰しそうな位力強く握り抱え込んでいるし、おばけが現れるたびに叫びまくって歩いている足が止まる。
まぁ……簡潔に言うと、全然前に進めない。

「作り物だろ、何が怖ぇんだよ」

「でもさ…本当に怖いよ、もう出たい」

「アルも直人も怖がりだな」

(それでも怖いんだよアーサー!アーサーって何でこんなけろっとしてるんだろ…凄いな、俺も正直怖い)

アルと俺は叫び、アーサーは真顔でゆっくりと前へ進んで行くが、この戦慄迷宮は決まったルートが存在しないため俺たちは簡単にここは何処なのか分からなくなってしまっていた。
そして、迷って彷徨った故途轍もなく不気味な下手に辿りついてしまった。真っ暗な部屋に赤く証明が当てられ部屋の中には患者さんを運ぶ時のベッドのような(名前が思い出せない)ものが置かれておりその上には何かが被された何がが乗っている。動き出しそう。

「あっあれ‼︎絶対動くぞ!怖いよ!」

「…………ッッ‼︎」

(こっ怖い……‼︎心臓ばくばくしてるよ…!)
ベッドから何かが出てきそうな恐怖に俺は足がすくんで動けない、アルを見てみると俺と同じように動けないみたいでもう泣きそうな顔をしてそのベッドを凝視している。

「へぇ……良く作られてんなぁ」

「そうだね…………」

感心したように顎に手の甲を当てながらその如何にもなベッドに近づいていく。
その勇気に俺とアルはあり得ないものを見るような目でアーサーを入り口で見ている。自分が近づいているわけでもないのに今でも速い心臓の速度がどんどん上がっていっているのが分かる。
アーサーに行くなら早く行って‼︎と思うが恐怖を煽るようにゆっくりゆっくりと近づいていっている。

「あぁあアーサー‼︎そんな物に自分から近づくなんて君はクレイジーだよ‼︎」

アルの叫びも好奇心の塊のアーサーには全く届かないみたいでもうあと変なのがいるベッドまで2m位しかない。
俺は堪らずアルの腕をもっと強く掴んだ。

何が起きても良いように、俺はギュッと目を瞑る。
そして…
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