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心【NARUTO】

第21章 波の国、帰還





「で、ミユキはなんで俺をよびだしたんだ?」


正座をしたままだったルウさんを机の前に誘導して、お茶を出してお菓子を出して。


そんでわたしもルウさんの向かいに座って、お茶をひとのみ。

息をついたところで、やっと本題に入ることが出来た。





「ん。実はさ——」


タズナさんと、依頼のこと。
依頼遂行途中に戦う奴を仲間に引き入れたいこと。

でもある程度サスケ達と戦わせたいこと。

などの情報を、前世に関係しそうなところは濁して、早口に伝える。


昔は理解力の乏しかったルウさん。今は、どうだろう。




「分かった?ルウさん」


「わかったぞ」




まじか。
成長したんだね。




「つまり仲間に引き入れたい奴がいて、そいつを殺される寸前で助けりゃいいんだろ?」






……・・・・







うん、まあそうだね。


あって、る、かな。





「うん。だいたいそんな感じ」


「よしっ」



ルウさんは小さくガッツポーズをした。何がそんなに嬉しいんだ。



「で。その依頼はいつなんだ?」


あ。


「今日だね」


「今日!?」



うん。申し訳ない。急だよね。

あ、もしかして行けないとか?




「あー、なんか用事とか会って無理なら、そっち優先して良いよ」



気を遣ってそう言うが、ルウさんは「大丈夫」と笑って立ち上がった。




「とりあえずメンバーにしばらく帰らないって言ってくるな」


「うん。ありがとう」


申し訳なく思いながら、玄関から消えるルウさんを眺めて手を振った。


つかなんで玄関から出てくんだろう。
マーキング…てきなの、暁の誰かにしてるん、だよね?









「お待たせー」


「早っ!?」


なんだってそんな早いんだ!?


おかしい!おかしいよ!








「おう。だってみんないなくて書き置きしてきただけだし」







「・・・」









もう。なにも言うまい。

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