第9章 会えない時間
それでも薮くんは抑えてくれた。
昨日あった事は、いずれバレるだろうから薮くんから涼介へ話してくれると…。
薮「行こっか。」
薮くんの車に乗り、学校の近くで降りた。
愛「薮くん…ホントにありがとね。」
薮「また寂しい日はおいでよ。」
愛「うん。」
学校に着いて、まず舞に報告。
舞「えーー?! あんた、それ浮気だよ!」
愛「最低だよね…。」
舞「まぁ悩んで日に日に痩せていくあんたを見てるから何とも言えないけど…。でも涼介くんの気持ち、ちゃんと考えないとだよ?」
私の勘違いで犯してしまった過ち。
誰にも理解できない行動だ。
涼介はきっと怒るだろう。
いや、その前に悲しい顔をするかもしれない。
どちらにせよ、私がそうさせてしまうんだ。
心が傷む。
それも自分がした事。
別れを告げられても仕方ない。
もうマイナスな考えしか浮かばない…。